
略歴
大石 勾(おおいし・まがり)
障がい者アーティスト(画家・作曲家)
1979年 徳島県麻植郡(現・吉野川市)鴨島町生まれ。
1980年 大阪府大阪市住之江区南港に移住。
1981年 大阪府交野市星田に移住。
1994年 兵庫県神戸市須磨区に移住。
1998年 兵庫県立須磨友が丘高等学校 普通科 卒業。
1998年 関西国際大学 経営学部 経営学科 入学。
2002年 関西国際大学 経営学部 経営学科 経済学コース 卒業。
以後、アルバイトを転々とする。
2010年 神戸のホテルで半年間、清掃業に従事。
2010年 株式会社セルフサポートにアーティスト登録。
2025年 (一社)障がい者自立推進機構の登録アーティストとして現在活動中。
「マルファン症候群」について
私は、医師から診断を受けたわけではありませんが、生まれつき指定難病167の「マルファン症候群」であると考えられます。
「マルファン症候群」とは、あたかも身体が板のように瘦せていて、細長くなっている先天的な病気です。
このことは、男性の更年期障害が現れ出す40代になって、その症状が顕著に表れてから初めて気が付きました。
この身体障がいゆえに、真夏は熱中症に罹りやすく、真冬は低体温症になりやすいので、夏期と冬期はほとんど家に引きこもっています。
ちなみに、私の高齢の70代の両親は健常者なので、母親はまだまだバスで買い物に行けますし、とくに先祖が武家であり体が筋肉隆々でとても丈夫な父親は、1年中バスにはほとんど乗らず、今でも自宅から歩いて30分のところにある駅前までダイレクトに行けます。
また、最近になって私の趣味のヴァイオリンにおいて、「マルファン症候群」により皮下脂肪が少ないことから生じる左手指先腹のシワが、そのヴァイオリンの弦にまとわり付くので、演奏中にノイズが出やすいことが判明しました。
ヴァイオリニストのパガニーニも、私と同じ「マルファン症候群」なのですが、この病気には大きな個人差があり、「マルファン症候群」だからと言って必ずしもヴァイオリン演奏に向いているとは限らないみたいですね。。😅
ただ、私はプロのヴァイオリニストになろうという訳ではなく、飽くまでもオリジナル曲の演奏を目的とした趣味でやっていますので、ノイズが大きな壁になってもそれを気にせずに続けようと思います。
ちなみに、「マルファン症候群」の指定難病の番号「167」は、ヴァイオリンの練習曲にもある「アメイジング・グレイス」という曲の元となった、「われをもすくいし」という日本のキリスト教における『讃美歌 第二編』の「167」番という数字と、奇しくも一致しています。
「メンデルの法則」と劣性遺伝
ところで、生物学には「メンデルの法則」というものがありますが、エンドウマメの実験においては「丸い種子の遺伝子とシワのある種子の遺伝子を持つ親の場合、子にはどちらか一方の遺伝子が受け継がれます」とあります。🫛
なので、私の場合は後者のように、身体の強い父方の元・皇族(清和源氏一族)である武家の大石氏ではなく、身体の弱い母方の家系である公家の日野家(貴族の藤原氏一族)の方に似ているのですね。
あるいは、両家が血統的に近い「近親婚」なので、障がい者が生まれやすいという事も考えられます。
「近親婚」の場合、両親が同じ劣性遺伝子を共有する可能性が高まり、その遺伝子が子供に伝わり、発現しやすくなるのだそうです。🧬
作曲家のフェリックス・メンデルスゾーンの、《結婚行進曲》の法則ですね(笑)
ちなみに、お姉さんのファニー・メンデルスゾーンも作曲家でしたが、男女平等が進んできた現代こそその作品がにわかに評価されてきていますが、19世紀前半のヨーロッパにおいては「女性」の作曲家は社会的に表舞台では活動しづらかったらしく、毎週行われる自宅の演奏会だけが活躍の場で、その多くの作品も長い間陽の目を見ることがなかったそうです。
姉弟の2人とも、過労による脳疲労のためか同じ「脳卒中」で亡くなっているのは、何とも痛ましく悲しいことですね・・・😢
私もアートの仕事で同じように頭脳労働をしているので、メンデルスゾーン姉弟の二の舞にならないように十分に気をつけて、定期的に休息を取りたいと思います。
「ゲーム理論」から学ぶこと
私が大学時代に学んだ、経済学の最新の分野としては「ゲーム理論」があります。
この分野では、私と同じ統合失調症であった『ビューティフル・マインド』という映画の主人公にもなった数学者のジョン・ナッシュが、非協力ゲームにおける「ナッシュ均衡」を発見しています。
その中で、「囚人のジレンマ」においてはゲームを無期限に繰り返すことで「協力」の可能性が生まれます。🎲
その内、不完全観測のケースでは「信念不問アプローチ」、つまり相手の思想・信条や過去は問わないという方法で、簡単に均衡(バランス)が達成できるという研究結果も出ているようです。
私の父方の家系である、武家の大石氏の中興の祖は「大石信重(おおいし・のぶしげ)」ですが、下の名前が ” 信は重い ” という意味であり、子孫の1人としてとても考えさせられるものがあります。
今の世界が、まさに「囚人のジレンマ」のような状況にあると考えられます。
まずは、現実世界である地元という身近な所から ” 信用 ” を築くことを始めて、そうすることによってオンライン上の遠くの人たちとも ” 信頼 ” 関係を築くことができるように思います。🤝
信じるべき1番身近な人とは誰か・・・もちろん、” 自分自身 ” ですよね!
イエス・キリストが本当に言いたかった事とは、 キリスト教など何らかの宗教に入信することよりも、むしろ「自分の良心に従いなさい」「もっと自分に自信を持ちなさい」「天は自ら助くるものを助く」ということだったように思います。
また、現実世界で1度も相手に会わなくても、寝ている時にその人と夢の中で会う、ということもあります。ゲームやネットも、仕組みとしては ” 夢の世界 ” に近いように感じます。
以下は、私が2024年に描いた、ゆっくり走る路面電車のトラムの水彩画です。

(Last Updated:2025.8.22)
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