古墳から学ぶこと

先日に届いた、林順治著『継体天皇=男弟王の正体』(えにし書房)を空いた時間に読んでいます。

古代日本史の新説という訳で、その内容のすべてを鵜呑みにしないように気をつけながら、疑念も持ちつつ読み進めていますが、p.149の仁徳陵という前方後円墳の被葬者が「前方部に安閑、後円部に継体」という説には、とりわけ私は目を引きました!😳

父親とその息子が、同じ古墳に埋葬されるというケースは、前代未聞だからです。

仮に、仁徳天皇が実在の天皇ではなく、藤原不比等が創作した『記紀』という歴史小説の架空の登場人物だったとして、つまり仁徳天皇は継体天皇の分身あるいは虚像で、藤子・F・不二雄の『パーマン』に出てくるコピー・ロボットのようなものだとしたら、「仁徳」という名前は本人である継体天皇の最大の特長を表していることになり、ゲームの『ドラゴンクエスト5』の主人公の父親・パパスがその徳の高さから皆から慕われたように、日本一の巨大な古墳のメインである後円部に埋葬された、ということになります。

継体天皇の、尾張目子媛との間にできた2人の息子のうちの1人である「安閑天皇(勾大兄)」が、仁徳天皇陵の前方部に埋葬されているという石渡信一郎氏の説は、俄かには信じがたいのですが、少なくとも私個人にとっては過去世からの父親との魂のレベルからの深い結び付きを感じさせてくれ、延いては漫画の『のだめカンタービレ』における千秋真一とその父親の千秋雅之とのいわゆる男同士の ” ファザー・コンプレックス ” の関係性をも、ありありと想起させてくれます。

「ファザー・コンプレックス」というのは、普通は父親と娘の過剰な関係について言われる言葉なのですが、我が家の場合は男性性と女性性が少なからず反転しているようなところがあり、平均的な男性よりも3分の1くらい女性性が強く占めている私と、似たような感じの父親とは、磁石のS極(女性性)同士なので、心理的に反発しやすいのかも知れません。🧲

また、赤塚不二夫の漫画『天才バカボン』の、「バカボンのパパ」と「バカボン」との ” 微妙にライバル ” という不安定均衡の父子の関係性ともよく似ています。

したがって、上記の『継体天皇=男弟王の正体』という本は、その内容の真偽についてはともかく、少なくとも私自身にとっては、一般的によく読まれる漫画本と併せて「教育心理学」の格好の教科書となっています。💖

今日は、私の父親に普段は面と向かってはなかなか言えない「ありがとう」という感謝の言葉を、ダイレクトに伝えました。

きっと、父は私のその感謝の言葉を喜んでくれたと思います。

「漫画のお陰様で、精神的に救われた」という人は沢山いますが、私もまた遅ればせながらですが、同じことを言いたいと思います!🙂


なお、以下は YouTube で見つけました、上述のゲームの『ドラゴンクエスト5』の登場人物であるパパスに関連する楽曲である、「高貴なるレクイエム〜聖」(エレクトーン)と「哀愁物語」(ピアノ)の3曲の演奏動画です。

コメント

“古墳から学ぶこと” への1件のコメント

  1. […] 以前に私がブログ記事に書いた、大阪の堺の「仁徳天皇陵」のことを思い出します。 […]

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